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ここは深い森の中。
俺はひとり、魔女の家をさがしている。
くすくすっと耳をくすぐるような女の子の笑い声が時々耳をかすめる。
人が居るのかな?
それとも魔女の笑い声なのか?
茂みの中から不意に…
大きな竜だ!それも野生。
飛行手段として調教された竜じゃなく、森に住む竜。
デカい!!
驚く俺の背後で、女の子が
「み♪」
っと挨拶?
挨拶なのか?!
ズシン!ズシン!と近づいてきて
俺と女の子を一緒にベロリ!!
動けない俺を放って、
なんか上機嫌そうに竜は去って行った。
「みゃ〜…べとべと☆」
女の子の声に我にかえって、
とりあえず周りに人は居ない、この子に尋ねるしかなさそうだ。
「あのさ、この森に魔女が住んでるって聞いてきたんだけど…」
女の子は俺より背が低い。
上目遣いで
「うん、あるよ」
そう言うと、駆けて行く。
俺もはぐれないように、女の子の後を足早に駆けて…
この森に入って、気になるコトがある。
息がしやすい。
普段は、歩くのにも息苦しく、あまり動けずに居たのが、
嘘のように、足が軽く、息が楽だ。
俺ってこんなに歩けたっけ?
つか、小走りに…
生まれて初めて走ってる。
この森はなんだろ?
不思議な森だ。